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2011年を迎えるにあたって(代表の社内報より抜粋)

1/3/2011

 
みなさん、明けましておめでとうございます。

年末年始はいかがお過ごしだったでしょうか。

英気を養うには短い休暇だったかもしれませんが、兎に角2011年が来てしまいました。

さて、社長という仕事は平時の軍師のように、そればかりとってみれば実は何もすることがありませんが、リーダーという仕事であることには変りなく、皆さんの歩むべき道を照らす灯火としての役割だけが最後に細々と残されています。

そういう意味で、宇宙レベルという壮大なものではありませんが、国や社会、年代のレベルで今後私たちの身の上に何がおこり、どう立ち向かっていかなければならないかを常々気にかけてはいます。

2011年初頭の挨拶は、このような視点から、この年末の帰省時に様々な人と意見を交わした結果、自ずと見えてきたことを述べたいと思います。些か長文にはなりますが、お付き合い下さい。

『このまま行けば、日本の財政はもって10年』

皆さんも雑誌ニュースでお聞きかと思いますが、日本の国債(借金)は膨張傾向にあり、このペースだとあと10年で累積借金と国民金融資産が逆転し、いわゆる財政破綻がおこります。財政破綻が起これば、僕が常々言っていたように皆さんの給料が減ります。

給料が減るというのは直接的な金額のことではなく、「円の価値が激減する」ということです。このことにより、旧来の産業はダメージを受け失職者が激増し、食糧事情も大変悪化することが見込まれます。

では、なぜこのような事態になってしまったかというと、理由は二つあります。

一つは社会福祉が重荷になっているということ、もうひとつは産業構造の転換に出遅れたことによる税収減にあります。

ではどうすればこの状況を打破できるかというと、痛みの伴う改革、つまり弱者の切り捨てしかないというのが、ほぼ一致した意見です。

具体的な政策としては、

1.年金のカット

2.消費税の増税

3.保護関税の撤廃

があげられます。

仮にこの3つを成し遂げたとしても、債務不履行を凌いだに過ぎません。状況としては「死んではいない」程度のことであり、国の財布は楽になりますが、国民の財布はやはり辛いことでしょう。なので、国民の大多数は小泉純一郎の「痛みを伴う改革」を結果として支持しきれなかったのかもしれません。

『痛みに耐えるには、希望が必要だ』

このような状況下においては、現状維持以上の大きな目標を社会としてもち、希望を持って痛みに耐える、そのような環境づくりが必須だと考えます。

反対にそうでなければだれも痛みを耐えぬくことはできないでしょう。

では、大きな目標とは何か、具体的な例が以下の二つです。

1.新しい産業の創出(バイオ、ナノテク、ロボット)

2.知的労働社会のための教育制度改革

多少手前味噌の感も拭えないのですが、やはり上記2つを除いて「希望」と呼べるものはないのではないか、そう考えています。

エウレカコンピューターとしては、上記2点を先取りするような形で常に戦略を立てています。様々な社内的な実験も、作品も、上記2点との関係性の中で存在します。ただ、残された時間が本当に10年だとすれば、時間が足りないかもしれないと僕は現実的に考えてもいます。

『日本を変えるとしたら、今の30代しかない』

とはいえ、独力でそんなたいそれたことはできませんので、僕個人としては「仲間集め」をしています。色々な人にあい、意見交換をし、その結果でた答えは「人に頼るな」ということです。一番頼りにならないのは今「おとな」と言われる40代から60代の人々で、彼らは現状維持に汲々しており、とても10年後30年後のことを語り合う仲間には成り得ないと思います。(もちろん例外はいますが)従って、現状維持では決して満足できず、かといって社会的能力もそこそこある30代前後の「若者」が、率先して社会を引っ張る覚悟で臨まなければならないと考えています。

「なんで会社でこんな話になるの?」と思う方も少なからずいらっしゃるかと思いますが、僕の回答は「社会が安定しないことには会社も安定しない」ということに尽きます。

社会がいかなる状況であれ商機を見つけ財を成すことが商人の骨頂かもしれませんが、やはりベンチャーとして大志を抱き、世に自らを問うていくからには、会社という組織も、世に希望を与え、範となる存在でなければならないと思うわけです。

『エウレカコンピューターのあるべき姿とは』

会社であるからには、利益を出し給与を支払い、社員が健全な生活を送ることに資することは最低限のことではありますが、願わくばみなさんの人生のスパン(残り30年程度)を見据え長期的な戦略の中で事業を営んでいきたいと思っています。

それは上述のように、この国や社会、ひいては人類の希望となるような道程でありたいと願います。

具体的には以下になります。

1.事業を通じて新しい産業を創出し社会貢献すること。けっして旧来の事業構造を回転させるだけに満足せず。新しいアイデア、思想、発明、発見を生み出し、そのことによる相応の対価を得て、後続の若者の希望となること。

2.新しい国家社会に適合した組織であること。人は集まり、各々の知恵を集積し発展する生物です。民族や国家、宗教といえどもそのいち形態にすぎません。況や会社をや。会社の目標は表面的には株主への利益還元かもしれませんが、根底にあることは、人類社会に資する下部集合(サブセット)に他なりません。根底にある意義に背くことのない組織でありたいと願います。

以上が「既成の価値観にとらわれない作品を作り出す人材が世界中から集まる場、そこで新しい価値を生みだし社会に還元する場を創出すること。」という、1年前に定めた新社訓に込めた思いであり、その社訓に背かない昨年であったと振り返ってみても思います。

年始の挨拶にしてはかなり重い内容になりましたが、各々が長期的な視点の中で自らの作品(Work)を通じて如何に社会貢献を果たすかを頭の片隅に置き行動する。そのような2011年であって欲しいと思います。

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